トップ > 特集 > CMSベンダーの本音! 開発/提供元のキーマンに聞くCMS最前線 SDL Tridion 2009

アジアおよび中東営業担当上級副社長。SDL Tridionのスウェーデン、フランス、ドイツ、スペインでの直接販売と、ポーランド、中東、オーストラリア、日本でのパートナー担当のインターナショナル営業部長を経て、2001年にSDL Tridionインターナショナルアライアンスマネージャーに就き、IBM, BEA, Software AGを含むパートナー構築の責任者として役割を果たす。アジアおよび中東営業担当上級副社長として、アジア地域でのSDL Tridionの販売強化の責任者を務め、強いパートナーチャネルによって達成します。アジア地域での日本のSDL Tridionのポジションは、最重要となっています。
1999年よりCOBOLプログラマを経て、Webアプリケーションサービス提供会社に転身。Web商品広告システム、商品検索システムを開発後、外資系ソフトウェアベンダにてローカライズに従事。2008年にSDL Tridion日本オフィスの立ち上げに参画、現職に至る。ブランド管理、ウェブサイトのグローバリゼーション、SaaSビジネスプラットフォームのコンサルティングに取り組んでいる。名古屋商科大学卒。
グルート: グローバルでのコーポレートアイデンティティの統一と、ローカルサイト(子サイト)の独自性を同時に持つことができる、マルチ言語、マルチサイトに対応した柔軟性を効率的に実現できるテクノロジです。例えば、グローバル企業のコーポレートサイトの多くはブランディングをとても大事にしています。そのため、全世界のWebサイトでロゴやカラーなどのルック&フィールを統一することが多く、各国で独自性を出すことは好ましくなかったりします。
そこでBluePrintingテクノロジを使えば、親サイトのレイアウトを変更するだけでその変更を子サイトに同期し、数千ページ、数万ページといったWebページを自動的に一気に変えることができるのです。その反対に子サイトにローカライズ権限を与えることもできるので、国ごとに違うコンテンツを追加したい場合にも柔軟に対応することができます。これは「ビルディングブロック」により、Webページをコンポーネント単位で管理しているからできることです。
グルート: Webページをページ単位のまま管理しているCMS製品と違い、SDL Tridion R5では「コンテンツ」「プロファイル」「レイアウト」「アプリケーション」といった別々の要素を1つのコンポーネントにまとめて管理しており、これを「ビルディングブロック」と呼んでいます。
Webページは、コンテンツであればコンテンツ編集者、プロファイルであればマーケッター、レイアウトであればデザイナー、そしてアプリケーションであれば開発者とさまざまな人たちが関わって管理します。その中で、レイアウトやアプリケーションは3ヶ月に一度や年に一度というような更新頻度であるのでその更新時以外は手を付ける必要がありません。その一方、コンテンツの記事はプレスリリースなど、日々更新する作業が発生しますが、ビルディングブロックを活用することでレイアウトやアプリケーションには手を付けずに、マーケッターやコンテンツ編集者、広報担当者らが簡易なインターフェイスで更新することができます。
グルート: デザイナーや開発者など、それぞれに権限を与えて管理することができ、IT部門が関わらずとも日々のコンテンツ管理をすることができます。また、誰でも簡単に使うことができる「SiteEdit」というツールを使って、WYSIWYGで編集ができます。
さらに複数サイトへの配信の場合、システムが自動的にテンプレートを選び、一度に複数ページを同時に自動作成し、作業の効率化にも寄与します。そのほかにも、コンテンツがレイアウトやアプリケーションと完全に分離されていることで、RSSやEメール、印刷などといった他のチャネルへとコンテンツを流用することが可能です。
藤松: 全世界ではすでに600社を越える導入実績があります。日本では2008年12月にローカライズしてから間がないため、導入実績はまだあまり多くはありませんが、トヨタやキヤノン、ヤマハ発動機など、グローバル展開をしている大企業のユーザーに導入いただいています。また、KLMオランダ航空のような海外企業の日本語サイトでの導入実績が多数あります。
ユーザーの多くはグローバルで展開している多国籍企業です。大企業が大半ですが、例えば、グローバルなニーズがあるような製造業など、それほど大規模ではない企業も今後はユーザーになると考えています。
藤松: 3年前に進出したアメリカではすでに80社以上のユーザーを獲得しています。アメリカのWebサイトというと英語のみで展開しているユーザーが多いのですが、複数の階層の顧客を持ち、複数チャネルのニーズがあるようなWebサイトにも導入いただいています。
グルート: BluePrintingテクノロジにより、親サイトを1つ作ってしまえば、それを50サイト、100サイトにするのは非常に簡単ですし、効率化によるコスト削減効果が期待できます。また、CMS製品を導入する際に比較検討されるのはライセンスコストだけですが、4年間の運用コストで比較するとライセンスコストの比率はわずか10%程度です。
そして、一番大きなウエイトを占めているのがインプリメンテーションコストですが、BluePrintingテクノロジとビルディングブロックにより、それを大幅に削減することができ、トータルコストで見れば、SDL Tridion R5は圧倒的に有利だと考えています。
グルート: Web2.0の世界では、RIAやパーソナライゼーションといった双方向性が重要となってきています。そこで、パーソナライゼーションによる顧客ロイヤリティとコンバージョンレートの向上のために、顧客の求める情報をRSSやEメール、携帯電話など、複数のチャネルで提供していくという方向は変わっていません。しかしWeb2.0にはどのくらい価値があるかまだわからないといったお客様もいます。そこで、エクステンションというフレームワークを用意しており、新たに開発したエクステンションを簡単にプラットフォームに組み込めるようになっています。その後、そのエクステンションがすべてのお客様に必要ということになれば、それをコアな基盤に組み込まれることも考えられます。
グルート: 弊社で提供できるのはソフトウェアという部品だけですが、お客様が望んでいるのはソリューションです。そこでパートナーに求めるのは、ソフトウェアという部品を使ってお客様が求めるソリューションへと昇華していき価値を高めていくことです。弊社はソフトウェアのプロですが、ロフトワークさんはデザインやユーザビリティに関するプロだと思いますので、両者の力を合わせてソリューションを構築していければと考えています。例えば、日本ではモバイルサイトのニーズが高いので、モバイルサイト向けのエクステンションを開発し、コミュニティで公開することや販売していくといったことを期待しています。
編集部コメント:今回は、1999年創業当初よりweb環境のコンテンツ管理に特化し、クライアントおよびパートナーと密接に連携して業務課題を解決するソリューションを提供してきたSDL Tridion社の強み、技術面での特徴やメリット、コストパフォーマンスいなどをお話していただきました。使いやすさを徹底追及し、企業のコミュニケーション、マーケティング、営業および戦略支援の一環となり、webサイトがビジネス戦略の中核として最大のパフォーマンスを発揮できるCMSソリューションです。
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