トップ > 特集 > CMSベンダーの本音! 開発/提供元のキーマンに聞くCMS最前線 NOREN5 Content Server

1986年に富士通株式会社の公共および金融担当部署でSEとして第3次オンラインシステムの開発に従事。その後、株式会社アシストにてホスト系からCS系、開発系から運用系と幅広い分野にわたり営業マンとして活動。顧客中心の営業活動を展開し、社内外から多くの信頼を集め、トップセールスに。
2003年より、CMS「NOREN」ビジネスへ参画。Web業界においても顧客中心の目線で、NORENを国内トップレイヤーへ導く。現在はCMSだけでなく、企業のWeb戦略を意識した取り組みを通じ、顧客貢献を目指した活動を続ける。
NOREN自体は韓国のアイオン・コミュニケーションズ社が開発した製品であり、元々の製品名は「I-ON Content Server」と言います。弊社では2002年10月に発売を開始したのですが、発売にあたって社内公募で製品名を募集したところ候補に「NOREN」があり、それが採用されました。この製品名は、日本の伝統的な商売のシンボルであり商売繁盛に大きく貢献する「暖簾(のれん)」を語源としており、「現代社会ではWebサイトこそが企業の顔であり、ブランドに直結する暖簾である」という意味を持っています。
NORENをお客様にお勧めするポイントが7つあります。まず1つめが、「日本のWebサイトと親和性が高い」ことです。世界中にはさまざまなWebサイトがあり、それぞれの国柄や文化があり、それがWebサイトにも反映されています。そのため、CMSも日本のWebサイトに適合していることが要求されます。NORENは開発元が韓国の企業ですが、仕様は全て日本語化されており、ニーズの親和性が高く、まさにかゆいところに手が届く作りとなっているわけです。
2つめは、「約370社の国内導入実績」(2009年1月時点)を持っていることです。また、弊社は海外の導入実績よりも国内導入実績が重要だと考えています。新たにCMSを導入する場合、同業他社での導入実績は、その際の課題や解決方法、導入後の評価など、様々な点が参考になりますし、これらの情報はお客様にとって有益且つ安心材料となります。
また、ユーザ様が主体となって、日頃のお悩みや課題などを意見交換し合う「NORENユーザ会」を設けており、現在は70社以上のお客様に参加いただいております。
3つめは、「ノンカスタマイズでの導入」を前提としていることです。NORENにはCMSとしての機能は一通り搭載していますので、追加カスタマイズをする必要はありません。カスタマイズができることは、一見、メリットのように感じますが、それを裏返すと必要な機能が搭載されていないということです。また、カスタマイズすることで、コストも積み重なりますし、構築期間も長くなります。さらに製品サポートができなくなる場合がありますので、あまりお勧めできません。
4つめは、「導入範囲を選べる」ことです。NORENでは、Webサイト全体をCMS化することはもちろん、一部だけCMS化することも可能です。お客様の導入範囲に合わせたピンポイントな運用が可能であり、形を変えて柔軟に対応することができます。
5つめは、「パートナーの選択肢が広い」ことです。CMSは所詮ツールにすぎませんので、そのツールをWebサイトにどう組み込むかが成功と失敗の分かれ道となってきます。そのため、お客様の業種やWebサイトのタイプにより構築時のパートナー選びが大切となってきます。NORENは、各分野に精通したパートナーと提携していますので、お客様にジャストフィットしたパートナーを紹介することができます。
6つめは、「HTMLとJavaScriptに似た独自タグにより開発されている」ことです。CMS構築時はお客様自身で手を入れる必要がなくても、運用にあたってはテンプレートを新たに作らなければいけない場面もあります。その際、手が出しにくい開発言語で作っているCMSだと、テンプレートを作るたびに外注しなければなりません。NORENはHTMLとJavaScriptに似た比較的簡単な言語で開発されているので、社内でテンプレートを作ることも可能です。
最後の7つめですが、「サポート体制が充実」していることです。しっかりとしたサポート窓口を弊社に設置しているのはもちろん、その先のメーカーとの連携体制も整っています。韓国のアイオン・コミュニケーションズ社とは、日本のお客様の声を伝える打合せを月に一度、日本語で開催していますので、ユーザの要望が開発元に届きやすい仕組みとなっています。
さまざまな要素があると思いますが、一番根底にあるのは実績が実績を呼んでいるということです。導入企業様がなぜNORENを選んだのか、どんな使われ方をしているのか、どんな効果を出ているのかは、お客様にとって非常に気になるポイントです。お客様先で「どうしてNORENを検討いただいているのですか?」と伺うと、「同業種の○○社で使っているから」とか、「××社で導入して良かったという話を聞いたから」という話を良く聞きます。こういった、いわば「口コミ」がNORENの実績を伸ばしたのだと思います。
もう一つは、メインフレーム時代から40年あまり、ITビジネスを続けているという実績と、札幌から沖縄まで拠点を持ち、5000社に対して営業活動をしていることも理由の一つです。過去からの信頼や実績も評価されていることで数多くの導入につながっていると考えています。
もちろんそうですね。その観点からいうと、メーカー目線ではなくWebの運営側の目線で開発された製品だということが評価されているのだと思います。開発元のアイオン・コミュニケーションズ社は元々がWeb制作会社です。1999年当時、「新規案件を取りたいけど、納品先の手離れが悪くて新規案件を増やせない」というジレンマの中、「新規のWebサイトを納めたタイミングで、お客様自身で二次メンテナンスをできる仕組みを作ってしまえば良いのではないか」という考えの元に作られたのがこの製品なのです。
現在はコーポレートサイトのユーザ様が最も多く、その次がイントラネットサイトですね。コーポレートサイトは、各担当者に作業をさせたいとか、Webページを新規で作る都度に外注に出しているのでコストを削減したいというお客様が中心です。
また、イントラネットサイトだと、見える化/見せる化といった流れの中、自社コンテンツの質を上げていく必要性を感じているお客様が中心ですね。トップメッセージや各部門からのお知らせ、通達などメールでやりとりしていると埋もれてしまい読まれないこともありますが、その問題を解決するためにWebページが必要となります。しかし部門の担当者もHTMLを覚えている暇はない、ということで導入する事例が多いようです。
日立製作所様や大阪ガス様、神戸製鋼所様はコーポレートサイトに、積水化学工業様や村田製機械様ではコーポレートサイト、イントラネットサイト両方にご利用いただいています。また、ぴあ様では「電子チケットぴあ」の構築に使われています。
これらの事例が次の事例を生んでいる側面もあり、大手企業様の事例は導入を考えている多くのお客様が参考にされています。事例というのはそもそも成功した要因があるわけで、おそらく各企業で近しいものがあるはずです。それをお客様が語られることが次のお客様のヒントになり、これがユーザ会の活性化にもつながっています。
NOREN Stationというデータベースと連携できるオプションがありますので、ECサイトにもっと導入してもらいたいですね。
基幹データベースの商品情報をWebサイトに自動取り込みができるので、短期間に多くのアイテムを展開していくようなECサイトに大変向いています。
また、今後は大学などの教育/文教分野にも導入をしてきたいと考えています。学生を中心としたWebによるコミュニケーションや情報発信は盛んになっていますので、需要は大いにあると思っています。あとは、福祉や介護などの分野に対しても、アクセシビリティで貢献できると考えています。
現状のWebサイトのままNORENを入れるのか、リニューアルして入れるのかによって変わってきますが、現状のWebサイトのままの場合、サイトのクオリティに大きく左右されます。ソースコードを整理する必要があれば、余計にコストがかかってしまいますから。例えば、1000ページでソースコードに手を入れる必要がないWebサイトであれば、1500万円程度からの予算を考えてください。また、リニューアルして入れる場合だと、1000万円程度からとなります。
1000万円、1500万円という予算は実は模範解答であり、500〜1000万円の範囲であれば対応することは可能です。例えば、「3000ページのWebサイトで、お客様はWebに関するノウハウを持っていて自社運営。弊社は製品の導入と必要最低限の支援だけ」という事例があるのですが、このお客様は900万円弱で導入いただきました。
また、新たにNOREN Entry Boxという用途を限定したCMSパッケージ(テンプレート、運用マニュアル、データベースが同梱)もご用意しています。この製品では、「緊急告知」もしくは「採用ページ」を素早く公開することができ、価格帯も500万円〜と比較的ご検討いただきやすい設定となっています。
NORENには、このほかにもお客様のニーズに合わせて部分導入ができるシリーズもあります。
いわゆる「CMS」であるNOREN Content Server、現状のWebサイト運用はそのままで、ファイル管理や配信管理の自動化を実現するNOREN Deploy Server、「CMS + 検索エンジン機能&アクセスログ解析」機能を統合した NOREN Experience Serverといった三本柱のほかに、6つのオプション/サービスをラインナップしています。それ以外にも、先ほどお話しをした用途限定のNOREN Entry Boxがあります。
これらのラインナップは、もちろんお客様のニーズありきですが、Webサイトに携わる方々が必要な機能やサービスを弊社に相談してもらえれば何かしら紹介できるようにスタンバイしていきたいと考え用意しています。ですので、現時点で足りないと思う機能は順次ラインナップしていきますし、お客様の声を反映した開発もしていきたいと考えています。
現行バージョンのNOREN5が2008年2月にリリースされましたが、バージョン4から5へとアップしたときにお客様の要望の多くを反映しています。次期メジャーバージョンアップはもう少し先になると思いますが、NORENではNOREN5.x.xというような無償リリースアップを半年ごとに行っています。このリリースアップでは常にお客様の声を反映して機能を向上させているので、次のバージョンを待たずとも使い勝手はさらに向上していく予定です。
ロフトワークさんは、弊社製品だけでなく他社製品も取り扱っているので、製品ごとの違いや強みをよく理解しているパートナーだと考えています。そういった意味では、お客様との接点も数多く持っており、NORENに対してのニーズを引き出していくところにも期待しています。また、クリエイターも数多く抱え、プロジェクト管理もしっかりしているので、これからも安心してお任せしていけると思っています。
「成功したいならNOREN」でしょうか(笑)。これまでは「CMS=NOREN」でしたが、これからは「CMS=NOREN=ビジネスの成功」といったステージへと成長していこうとしており、そのためにはWeb戦略に有効なラインナップをさらに拡充していきたいと思います。
編集部コメント:今回は、IT系の商社として40年あまりもの歴史を持つアシスト社が販売するNORENについて、国内での支持率の高さの理由から、お勧めのポイント、本来はあまり教えて頂けない導入時の予算取り(裏ワザ?)までをお話頂きました。
歴史ある企業がお勧めするCMSという点でも安心感のあるNORENですが、さらにユーザの声を反映して開発し、進化していく点でも、ぜひ導入を検討して頂きたい。
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