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トップ > 特集 > 『世界征服を目指すシステム企業の現在』 ~世界標準を変えてゆくキーパーソンの座談会~ 前編

取材・構成

株式会社ロフトワーク
ウェブエキスパート編集部
  • 従来のソフトウェア販売の中心は、ソフトウェアをパッケージ製品としてユーザーにライセンス販売する形態だった。つまり、ユーザーは自分の所有するコンピュータでソフトウェアを動作させるという一般的な方法で利用する。 しかし、SaaSでは、ソフトウェアを提供者側のコンピュータで稼働させ、ユーザーはインターネットなどのネットワーク経由でそのソフトウェア機能をサービスとして使用し、サービス料を支払う形態(ビジネスモデル)が主流となっている。“クラウド”という言葉がさかんに語られるようになった近年、こうしたSaaSの大きな波が海外から押し寄せてきている。その中で世界市場でのデファクトスタンダードを目標に活動する日本企業、 または、海外企業の日本事業部の存在に注目が集まっている。それら世界をターゲットに展開している企業、言うなれば、「世界を視野に入れた」企業からエンジニア 、マーケターがWebEXPに大集合 。「 世界標準を目指す 」という共通のビジョンを胸に 、それぞれの戦略や開発事情など情報交換を行い、今後の発展などのビジョンを大いに語っていただきました。

世界制覇をめざすWeb系システム企業のみなさんを紹介

大澤 俊介氏 (アトラシアンジャパン)
http://www.atlassian.co.jp/



2002年設立。ソフトウェア開発チーム向けのツールと、コラボレーションツール (企業向け Wiki) を作っているソフトウェア会社。豪州シドニーに本社があり、米国サンフランシスコ、オランダのアムステルダムなどに支社を持つ。

会社の規模は250人ほど。2010年度は5千9百万ドルの売上を誇る。134カ国で2万社以上と、顧客が世界に広く分布しているのが特徴。サンフランシスコのオフィスは、その働きやすい仕事環境により全米グレート・プレイス・トゥ・ワーク25に選ばれている。同氏はサンフランシスコオフィスにてパートナー部門の一員として勤務。

今年7月から日本に拠点を移し、日本市場の拡大に注力している。

大澤 俊介氏 (アトラシアンジャパン)

Confluence (コンフルエンス)の画面Confluence (コンフルエンス) はシンプルで強力なエンタープライズウィキ。ページやドキュメントやリッチコンテンツを作成し、チームで共有することが可能。組織で使用する上で不可欠なエンタープライズ機能を持っており、コラボレーションの優れた手段をお探しの方に最適。社内ウィキとして、また社外向けウィキとしても世界中で幅広くご利用頂いている企業向けウィキ製品

倉貫 義人氏(TIS株式会社・社内PRJ SonicGardenのリーダー)
http://www.tis.co.jp/
http://www.sonicgarden.jp/



30年ほど続く老舗システムインテグレーター、TISの中で社内ベンチャーを運営。本体は約3,000人の大企業。銀行など金融系の受託でシステム開発をしている。そうした中で受託開発とは別の事業としてSaaSを扱う。

企業向けのマイクロブログサービス「ユールーム(http://youroom.in/)」というサービスを扱う。短文中心のタイムライン型のTwitterやfacebookがパブリックであるのに対して、少人数で情報共有するためのプライベートなマイクロブログである。メンバーだけで一斉共有ができ、SaaSでグループとして、企業間をまたがるプロジェクトの情報共有にも使える。

youRoomの画面youRoom(ユールーム)は、グループでの情報共有をシンプルに実現できるツール。友人同士の気軽なコミュニケーションや、企業を超えたプロジェクトでのコラボレーションといった用途で、安全に閉じられた安心感の中で、短いメッセージを共有できる。

平鍋 健児氏(株式会社チェンジビジョン代表取締役社長)
http://www.change-vision.com/



2006年設立。東京に本社、福井に開発部を持つソフトウェアベンダー。自身はソフトウェア開発者であり「ソフトウェアを創る」という活動をもっと創造性豊かにしたい、という思いから「astah*(アスター、旧名JUDE)」というツールを開発、販売する。astah*は、ソフトウェア設計の標準記法であるUMLや、データベース設計記法のERDなど描くことができる。

さらに、思考の過程を可視化するマインドマップも組み合わせて、現場のエンジニアに使いやすい環境を提供。フリー版は世界で約40万人のユーザがいて、そのうち24万が海外のユーザ。このコミュニティを核に、世界にむけてastah*のクリエイティブな開発環境を提供したいと考えている。さらに言うと、ソフトウェア開発をもっと楽しく変えたい。

平鍋 健児の写真

astah*の画面astah* は、ソフトウェア開発で活用されている UML, ER図, DFD, CRUDなどの図を軽快な操作でモデリングする設計支援ツール。さらに、発想を描く Mind Map とも連携。すべての図は「ただの絵」ではなく、モデルとして意味をもって繋がり開発者間で設計の意図を伝えることで設計の修正にもすばやく対応できる。

中沢 仁氏(ゾーホージャパン株式会社/営業マネージャー)
http://www.zoho.jp/



ゾーホージャパン日本法人。マーケットは主に北米とヨーロッパ。グループウェア、CRM、プロジェクト管理、オンラインオフィスなどさまざまなサービスが無料もしくは低料金で利用できるZohoをリリース。

日本ではまだ知名度が低く、現在、セールスをやりながら、啓蒙活動的なことを行う。日本法人は6人で運営中。日本へのプロモーションとしては、ブログやTwitterでバズを作っている。日本での売上は100社程度のレベル。日本のマーケット特性に悩まされながら、学び続けている。

中沢 仁(ゾーホージャパン株式会社/営業マネージャー)の写真

Zohoは、クラウドを利用した業務を楽にするサービス群。すべてブラウザのみで利用でき、無料版が用意されているのが特徴。文書、表計算シート、プレゼンテーション、顧客管理、営業支援、請求管理、人事管理などのサービスを幅広く提供。

佐藤 学氏(サイボウズ株式会社 開発本部 開発副部長)
http://cybozu.co.jp/


平成5年にSMBC関連会社に入社、情報システム部にて開発、プロジェクトマネージャーを担当。世界に行きたいと思い、2006年にサイボウズへ転職。2007年に開発部長に。国際化にも対応した、企業情報システムのプラットフォーム「ガルーン」、お手軽Webデータベース「デヂエ」などの開発責任者を歴任。そのあと直接開発からは手をひいた。

現在はベトナム、上海と、インドのチェンナイでの開発拠点の立ち上げと運営を行う。規模は、ベトナムが21人、上海は42人。

サイボウズは、国内トップシェアを誇るグループウェアを提供。メール、電話帳、ファイル共有、オンラインデータベースなど数々のブランドを擁し、業務バックアップを行う。日本企業の海外進出を支援するポータル型グループウェア「サイボウズ ガルーン(上画面)」
を展開

WebEXP特集:『世界征服を目指すシステム企業の現在』 ~世界標準を変えてゆくキーパーソンの座談会~ 前編

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