トップ > 特集 > ソーシャルの向こう側へ! ハイパーインターネッツ石田光平氏、家入一真氏インタビュー第1回(全3回)

石田光平(イシダコウヘイ) 上の写真右
東京都出身。農力村を立ち上げ後、“マイクロ・パトロン・プラットフォーム CAMPFIRE(キャンプファイヤー)”を立案・運営。2011年家入一真とともにインターネット大好き企業の株式会社ハイパーインターネッツを設立。代表取締役に就任。
・WEBサイト:http://hiinc.jp
・個人ブログ:http://myschwag.net
・Twitter:@kohex
・Facebook:http://www.facebook.com/koheiishida
家入一真(イエイリカズマ) 上の写真左
1978年、福岡生まれ。party company Inc.会長、paperboy&co.創業者。2001年10月に株式会社paperboy&co.を創業。2008年12月にJASDAQ市場へ上場。party company Inc.ではカフェやレストランを展開。2011年、石田光平とともに株式会社ハイパーインターネッツ設立。
・WEBサイト:http://hiinc.jp
・個人ブログ:http://ameblo.jp/ieirikazuma
・Twitter:@hbkr
・Facebook:http://www.facebook.com/ieiri

――まずは、石田さんと家入さんの出会いから教えていただけますか?
石田光平(以下、石田):僕は以前赤坂にあるインターネット企業に務めていた際、農業に注目してネットを通してお米を購入する事ができる「農力村」というサイトを運営していました。10m×10mの1アール単位で田んぼのオーナーになることができ、収穫期にはその面積で収穫されたお米がオーナーに発送されるというシステムです。個人的にずっとお米は白米だけでなくそこには育てる過程があり、それを表現できないか?という思いがあって始めたプロジェクトで、オーナーが農家を支援していくストーリーにフォーカスを当てたいと思いました。
――プロセスを公開してファンを巻き込みながら進めていくソーシャル型のプロジェクト、その農業版ということですね。
石田:はい。その農力村を、知り合いでもないのに家入さんが色んなところで、すごく褒めていただいたのを小耳に挟みました(笑)。
家入一真(以下、家入):僕は「農力村」のことをすごく評価していて、面白いサービスだなと思って、ネットや色々な媒体で勝手に宣伝してたんです(笑)。自分でも、田んぼのオーナーになって、みたんですが、どれくらいのお米ができるかはあまり理解してなくて、ある日突然、会社に100キロを超えるお米が届いてしまった(笑)。会社のスタッフみんなで分けて持って帰りましたね。その後、農力村のサービスを運営している会社を個人的に買収することになったんですが、そのサービスというより石田君自身に興味があったんです。
――なるほど。そういったアイデアを持ってる人なら共に面白いプロジェクトができると目をつけたわけですね! そこでハイパーインターネッツという会社を立ち上げ、CAMPFIREを一緒にやろうという話になったんですか?
石田:はい。やはり昨年、Kickstarterがアメリカでブレイクしたことがきっかけになりました。他にもソーシャルファンディングやソーシャルレンディング系のサイトはいくつかありましたが、クリエイターのパトロンになるという点が真新しく、魅力的でしたね。僕も以前からクリエイターをファンと結び付けて、彼らを創作活動の経過から支援できる仕組みをやりたいという思いがありました。ハイパーインターネッツは、僕と家入さんの共同経営でCAMPFIREを中心に運営していく会社として設立しました。
――では、Kickstarterの成功事例で特に注目したものは?
石田:やはり、最近最も成功した「iPodnanoを腕時計にできるガジェット」(※編注1)ですね。
それからFacebookがプライバシーの問題を取り上げられる中で、次世代のSNSを学生が作ろうと立ち上げた「Diaspora」は、プレゼンの動画の中で、バンドマンみたいな個性豊かな学生たちがデモを作ったりしていて、サービス企画・制作のプロセスが公開されていくのが面白かったですね。
※編注1 米シカゴのデザインスタジオMINIMALのスコット・ウィルソンは、Appleの最新型iPod nanoを、腕時計の筐体に収めるプロジェクトを企画。ローエンドモデル(35ドル)と、ハイエンド(70ドル)の2機種を製作し、設定額1万5千ドルという企画をKickstarterに掲出、見事達成した。支援総額は、それまで最高のDiasporaを抜く$94万1718ドル(約7800万円)。
――日本人では「映し鏡」を制作した川村真司(※編注2)さんが有名ですね。設定金額は5000ドルだったと聞きました。
※編注2 Kickstarterを使った日本人の取り組みとしては、複数のブラウザ画面を駆使して、Twitterやフェイスブック、Webカメラを取り込んで話題となった3ピースバンド「SOUR」のPV「映し鏡」を製作したNY在住のクリエイティブディレクター・川村真司が支援を集めたことで知られる。
家入:確かに個人だと50万円とか100万円ぐらいの金額も集めるのは大変ですけど、それをネットを通してたくさんの人が出し合えば集められる額だと思うんです。
石田:それに、コアなファンがひとりでも大きいお金で出したりすると、一気に支援の流れに火がつくと思います。
家入:Kickstarterは支払いのシステムにAmazon Payments実装しているんですが、日本に対応していない。そこで、僕らがこのサービスをやる以上は、日本人を応援したいと思いました。そのためには、日本人が決済できる仕組みが必要でした。このサービスの特徴は、ファンが集まると同時にお金も集まることです。たとえば、地下アイドルみたいな人たちだって、ファンなら自分たちで育ててみたいと思うはずだし、クリエイターにだってそれは当てはまると思っています。創作活動費用を支援することでクリエイターを応援したり、クリエイターとコミュニケーションが取れることはファンにとっては大きな喜びですよね。
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