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トップ > 特集 > ソーシャルの向こう側へ! ハイパーインターネッツ石田光平氏、家入一真氏インタビュー第1回(全3回)

インタビュー・企画・構成

TOKYO SOURCE副編集長、フリーエディター
米田智彦
  • クリエイターが企画をプレゼンして小口で支援者(ユーザ)から支援金を集め、募集期間内にそれが実現されると、支援者にはプロジェクトを立ち上げる報告だけではなく、特別なプロダクトや支援者のクレジット表記等で還元される――日本では馴染みの薄い、このネットを使ったクリエイター支援の方法。海外ではかなり浸透を見せている。その成功例として昨年から話題を呼んでいるのが、1ドルからの小口の支援が可能な「Kickstarter」だ。創作活動費を集めにくいアイデアやプロジェクトであっても、ファンがクリエイターの「パトロン」になることで支援していくことができるWebプラットフォームである。

    元々、「クラウドファンディング」や「ソーシャルレンディング」といったネットを使った投資サービスはあったが、Kickstarterは「クリエイター支援」に特化した点が特徴的である。過去には“Facebookを超える次世代SNS”と呼ばれる「Diaspora」が39日で6500人の出資者を集め、20万ドルを調達するという成功を収めている。
    その後も映画製作、プロダクトの開発・販売など、様々なジャンルの企画に対して多数の「パトロン」が生まれ、クリエイターの夢を実現している。

    こうした海外での動きに影響され、今春、日本でもクリエイター支援に特化したサービスが立ち上がる。その中でも“マイクロ・パトロン・プラットフォーム”と銘打ち、最も注目を集めているのが株式会社ハイパーインターネッツが立ち上げる「CAMPFIRE」である。今回、ウェブエキスパートは、同社代表の石田光平氏と、共同代表を務めるパーティカンパニー代表の家入一真氏に直撃インタビュー。CAMPFIREの構想を聞くことができた。

プロダクトや映画、旅、出版など多くのカテゴリーごとに企画を募集

――まだサービスがオープンされる前ですが、反響についてはいかがですか?

家入:Webサイトがまだティザーの状態にもかかわらず、若いクリエイターたちからすぐに反応がありました。一般の応募に関しては、元美大生で夢を諦めてサラリーマンになってしまったけど、人生で何かまだやりたい、みたいな人が応募できるような夢のあるものにしたいと思っていますが、やはり立ち上げに際してはクリエイターのプロジェクトの中身が大切になると思っています。アイデアをこちらからも出しながら一緒に練っていくような事もいいかもしれません……キュレーションみたいな感じですね。

石田:僕はやっぱり農力村をやってきましたし、社会貢献のプロジェクトにお金が集まるといいなと期待しています。

家入:えぇ〜!?いきなり胡散くさいよ!(笑)。

家入一真氏

石田:いやいや、これは本音なんですよ(苦笑)、元々、僕がイメージしたのがお祭りで見かける“提灯”なんですよ。お祭りって、必ず地元の人の名前が書いてある提灯が出ますよね。あれって応援する喜びだろうし、地元に還元することや伝統を支えることだと思うし、そういうことをCAMPFIREで表現できるといいです。

――地域振興や農業にご関心の強い石田さんですが、東京のご出身ですね。

石田:はい。東京出身だからこそのコンプレックスというか、東京以外知らなくて、田舎に対して思い入れがあるのかもしれません。でも小さい虫は苦手です(笑)

家入:それはちょっと……俺は福岡出身だから経験あるけど、田舎はムカデとかすごいデカイし、天井からぼとっと落ちてきたりするし。

石田:え!それは僕は無理かも……。

家入:もっと山の中とかでサバイバルしたりした方がいいんじゃない?(笑)。

――ははは。でも、CAMPFIREにそういったサバイバル的な企画があっても面白いかもしれませんよね。

石田:そうなんです!(笑)。そういう電波少年的な企画も考えています。

家入:某有名建築家に犬小屋を作ってもらうようにお願いしてみるとか。断られたらダメだけど、意外と作ってくれる気もするし(笑)。

――つまり、CAMPFIREの応募にはいくつかのジャンルがあるんですね。

家入:はい。ジャンル別にカテゴリー分けされていて、そのカテゴリーごとに特徴のある企画を打ち出していこうと思っています。たとえば、旅というカテゴリーなら、50万円くらいの少額で面白いテーマの世界一周旅行をして、支援者に似合うお土産を各地で買って帰るとか……。

石田:さらに出版カテゴリーもあるので、その旅行記を出すといった展開が可能です。他にも映画、ダンス、スポーツ、ビジネス……いくつかのカテゴリーを用意して、クリエイションを壊さない程度に手助けというか、キュレーションできたらなと思っています。やっぱりクリエイターって、営業とかプロモーションって苦手で制作に没頭したい方が多いと思うので、そういった部分もCAMPFIREがサポートをしていければいいなと。

――では、同時期に立ち上がる他社のソーシャル・パトロン・サービスについてはどう思われていますか?

家入:まだまだ始まったばかりですし、敵視するわけではなく、一緒に市場を広げていければいいなと思っていますね。うちは「マイクロ・パトロン・プラットフォーム」と銘打ってますが、「ソーシャル・パトロン・プラットフォーム」と言っているのが「Grow!」さんですね。彼らは、いわゆるネットの“投げ銭システム”を導入しようとしています。先日、CAMPFIREとGrow!で「パトロンナイト」という立ち上げパーティも合同で開催しましたし、お互い切磋琢磨して上がっていければいいですね。

インタビューの様子。左から米田氏、家入氏、石田氏インタビューの様子。左から米田、家入氏、石田氏

日本で生まれた新しいカタチのクリエイター支援プラットフォーム
石田光平氏×家入一真氏 「CAMPFIRE」オープン記念トーク!
2011年4月1日(金)19:30〜21:00 @ OpenCU


キャンプファイヤー


石田氏と家入氏のお二人を迎えて、4月1日、クリエイティブの学びプラットフォーム「OpenCU」で、CAMPFIREのオープンを記念したトークショーを開催します。「マイクロ・パトロン・プラットフォーム」の実態とは!? その野望とは!? ゲストに、1万5千人のクリエイタープラットフォームを持つロフトワーク代表・林千晶氏も参戦し、モデレーターをTOKYO SOURCEの米田智彦が務めます。日本のこれからの「ものづくりの仕組み」を揺るがす可能性を秘めた新サービスについて、仕掛け人のお二人からここでしか聞けない話満載でお届けします!

日時  :2011年4月1日(金)19:30〜21:00
場所  :loftwork 8F セミナースペース
出演  :石田光平(ハイパーインターネッツ代表取締役)、家入一真(ハイパーインターネッツ)
     林千晶(ロフトワーク 代表取締役)
参加費 :無料

▼参加申し込み▼ 
※ページ内のリンクからフォームにて応募ください。
http://www.opencu.com/events/shi-tian-guang-ping-shi-jia-ru

all photo:hiroshi takaoka

米田智彦 プロフィール

1973年生まれ。フリーエディター・ディレクター・ライター、TOKYO SOURCE副編集長、2008年、『これからを面白くしそうな31人に会いに行った。』を出版。編・著作に『混浴温泉世界場所とアートの魔術性』、『USTREAM 世界を変えるネット生中継』など。2011年は「都市をシェアしながら旅するように暮らす」をコンセプトに生活実験企画「NOMAD TOKYO」を実践中。また、東北関東大震災の被災地へ贈るアートのエール「エールアートプロジェクト」を立ち上げた。
・ツイッター:@Tomohiko_Yoneda
・個人ブログ:http://blogs.brash.jp/tomohiko_yoneda/
・Facebook:http://www.facebook.com/tomoiko


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