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> 世界標準のプレゼンテーションハック 花王・本間充氏がプレゼンテクニックを解説 前編

取材・構成
株式会社ロフトワーク
ウェブエキスパート編集部
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日本でマーケティング先進企業としての花王。現在の地位を確立した裏側には同社のインターネットへの取り組みもあった。その牽引者でもある花王株式会社 Web制作部 Web技術グループ グループリーダーの本間充氏。彼は名プレゼンターとしての顔も同時に持ち合わせている。なんとマーケティングやインターネット関連のビッグイベント、例えば ad:tech、iMedia Brand Summit Japanなどのプレゼンテーションでは必ず本間氏が登壇しているのだ。
そのセッションは独特でいつも満員御礼。独特のルックス、わかりやすいメッセージ、会場の一体感、まさに名プレゼンターである。今回は本間氏のそのプレゼンテーションの真髄に迫る。プレゼンテーションが上手くなるとどんなメリットがあるのか? どうすれば上手くなるのか? 名プレゼンターの本音から、世界水準のプレゼンテーション・ハックをお届けしよう。
聞き手:君塚美香(株式会社ロフトワーク/マーケティング)
プロフィール
本間 充(Mitsuru Honma)
1992年、花王に入社。1996年まで、研究所に勤務。研究所では、UNIXマシーンや、スーパー・コンピューターを使って、数値シミュレーションなどを行う。研究の傍ら、Webサーバーに遭遇し、花王社内での最初のWebサーバーを立ち上げる。1997年から研究所を離れ、本格的にWebを業務として取り組み、1999年にWeb専業の部署を設立した。現在は、花王のWebの技術グループリーダーを務めている。新しいWebのコミュニケーションの検討・提案や、海外への展開なども担当し、広く花王グループのWebのコミュニケーションに関わっている。北海道大学卒業、数学修士。日本数学会会員、社団法人 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会 代表幹事 オープン・モバイル・コンソーシアム メンバー。
●Twitter:@rupurupu
スティーブ・ジョブズのプレゼンを「見習わないこと」から始めよう
プレゼンテーションの話をする前にまずこのyoutube動画を見てみよう。
この動画はアメリカのコメディアン、Don McMillanのコメディ・ショーで、スライド資料を題材にしたものだ。ご覧になった方はお気づきかと思うが…
・読みきれないほどのたくさんの文字
・無駄に動くだけのアニメーション
・複雑で認識しにくい図表
など、これらの要素が笑いのネタにされているし、確かに面白い。だが、自分のプレゼンテーションを思い出したとき、このコメディに出てきたことを少なからずやってはいないだろうか? ここで「うん、やっていない」と言い切れる方は、もう立派なプレゼンターだ。しかし、少しでも心当たりがある方は、これからのお話がきっと明日のプレゼンテーションからでも、役に立つに違いない。
本間氏が手がける社外プレゼンテーションは年間20セッションを超える。その多くが、広告と自社製品のPRに関するものだ。つまり、会社の顔である。まず、日本人のプレゼンについて本間氏はこう考えているのだという。
「プレゼンテーションにおいて、日本人がかわいそうなのは、プレゼンテーションの授業を大学などで受ける機会が全くないことでしょうね。無いが故に、何をやっても許されるという文化になる。アメリカやヨーロッパでは、だいたい大学でプレゼンテーションの授業があるのです。なので最低限のことができていないと、“このひと勉強してないな”と思われて、嘲笑のネタになるんですよ」
なるほど、先のLIFE AFTER DEATH by POWERPOINTがコメディとして成立するのも、そうした背景があるわけだ。加えてこのようにポイントを解説する。
「日本人が絶対やってはいけないのは、スティーブ・ジョブズのプレゼンを真似しようとすることですね。あれは基礎を完全にマスターした上で、さらにそれを特殊な才能で応用した超・必殺技の連続なのです。プレゼンテーションをきちんと学んでいない私たちがやるべきことはまず基礎です。それにスティーブ・ジョブズのプレゼンは、実はちゃんとしたテンプレートに基づいている。あれはサプライズを提供するためのプレゼンの方法なのです。よってあのプレゼンは、日常がサプライズである、アップルのような企業でのみ、最大限の効果を発揮するのです。しかし、いつもがサプライズの連続であるビジネスなんてそうはありません。使える時が少ないジョブズを学ぶくらいなら基礎を固めたほうが近道なんですよ」
Tipsその1
ジョブズの天才芸より、今すぐ使える基礎を身につけるべし。
それでは、日本人にもっとも必要なプレゼンテーションの基礎とはどういったものなのだろうか。
世界標準のプレゼンテーションハック 花王・本間充氏がプレゼンテクニックを解説 前編