トップ > 特集 > Webマーケティングの近未来?【後編】 ソーシャルマーケティングの世界


矢野卓
2011年現在、ソーシャルメディア、Webマーケティングという言葉が、企業とWebを語る上で不可欠になってきている。既にBtoB、BtoC問わず、企業はサイトや自社メディアなどを通じて顧客へのプロモーション、エンゲージメントを積極的に行うようになっている。
それらマーケティング活動で対面するのが、顧客からいかにしてフィードバックを得るのか? 逆に、いかにして顧客に適した情報の発信ができるか?である。
ウェブエキスパート編集部では、その2つの問いへの答えとして2つのキーワードを考えてみた。「ソーシャルマーケティング」「データマイニング」だ。今後、数年先を見通す際に必要不可欠であろうこれらのキーワードについて、それぞれのプロフェッショナルに詳しく聞いてみた。本記事は「ソーシャルマーケティング」をクローズアップしていこう。 (ウェブエキスパート編集部)
ソーシャルメディアマーケティングは、啓蒙、とりあえず試すという導入フェイズから、「日々、具体的にどう対話していくのか?」という運用フェイズへ移行しました。ソーシャルマーケティングの手法という内容であれば、さまざまなメディアで語られていると思いますので、今回は、その先にある、現状を認識した上での今後について書いてみます。
運用フェイズでは、以下の3つの課題が顕在化しています。
これまでのインターネットマーケティングの成功は、ダイレクトレスポンスと効果測定によるところが大きかったです。具体的には、申込・購入するところまでを促し、どれだけの人が広告を閲覧・クリック・申込&購入するかを計測できることがスゴイと言われました。
しかし、ソーシャルマーケティングにおいては、Twitterやfacebookへ購入や申込ページへのリンクを貼っても、すぐに直接、購入や申込に至ることはほぼありません。私も過去の経験から「直接的な販促をソーシャルに期待するが、ほとんどの場合が裏切られる」という認識でいます。なぜなら、ソーシャルメディアマーケティングの主戦場たるソーシャルメディアは、商店や商店街ではなく、みんなが人との出会いやおしゃべりをするための場だからです。この認識を前提として考えることが重要です。
では、「効果」がないかと言うと、そんなことはありません。ひとえに、「効果」をどう定義するかの問題です。認知度や好感度、広い意味での影響力を高めるための手段としては適しています。
例えば、僕はTwitterのフォロワーが約2,200人、FacebookのFriendsが約600人おり、ブログは調子良いときは1記事あたり5,000PVぐらいあります。それらの半分以上は、マーケティング業界の人たちです。しかし、こうした状況でも、直接HALOのサービスに問合せを頂いたり、発注を頂いたりなんていうアクションはめったに起こりません。
一方、営業先のご担当者さんが僕のTwitterアカウントをフォローしている場合、そもそも新規アポが取りやすかったり、初回訪問時に好意的な雰囲気ができていたり、なんてことはよくあります。さらに言えば、大型の発注をするかしまいか悩んでいるときに、僕のブログを読んで発注を決断してくれたケースもあります。「効果」を直近かつ直接的な購入・申込と定義するのではなく、「長期かつ間接的な影響力の醸成」に置くことによって、素晴らしい手法に変わるわけです。
これを踏まえ、「長期かつ間接的な影響力を獲得できているのか、いないのか?」ということを測定することが大事になってくるのですが、コレが難しい。
とは言え、測定できないと、やっていることに意味があるのかないのか、社内の人員はどれぐらい割り当てれば良いのか、コストはどの程度かけて良いのか、マイルストーンをどう敷けば良いのか、見えてきませんから、「難しいよねー!」では済まされません。
そこで、私はKLOUTスコアという指標を用いることにしています。KLOUTスコアについては、続いて詳しく説明していきます。
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