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トップ > 特集 > 2012年 01月 > “ツイッター繁盛論”で話題を呼んだ 豚組・中村仁が仕掛ける「飲食店クチコミの再発明」 前編

企画・構成

株式会社ロフトワーク
ウェブエキスパート編集部
  • スペイン産イベリコ豚から沖縄の琉香豚まで多種多様の豚肉を揃え、こだわり抜いた『究極のとんかつ』をふるまうことで話題の豚肉料理店・西麻布 豚組。同店はそのこだわりのメニューはもちろん、マーケティングや集客をTwitterで行っていることで話題だ。Twitterマーケティングでの成功事例を伺うため中村氏にインタビューを敢行。その結果、Twitter話以上に、ソーシャルメディアの次の一手『miil』というiPhoneアプリの興味深い話を聞けた。飲食産業における“クチコミ”の再発明、そして、食そのものをコミュニケーションメディアにすること。この中村氏の新たな挑戦とソーシャルエンゲージメントの手法について紹介したい。飲食関係者はもちろん、どの業界にも通じる“場づくり”のヒントとして活用してほしい。

店主体からお客様主体へ。miilでクチコミを再発明!

Twitterで店を大繁盛させたかと思えば、miilで「食をコミュニケーションツール」にしてみせる。中村氏が目指しているものは一体何なのだろう?
 
miilのこれからの姿はクチコミの再発明なんです。クチコミは飲食店にとっては生命線。でも、最近のネット上のクチコミはあまり健全ではないと思うのです。まだクチコミ=ネットではなかった頃は、知り合いから聞くリアルなクチコミだった。情報の伝達スピードは遅いけど、その分信頼のおける質の高い情報が流通していた。しかし、現在のクチコミは “星評価”に代表される、量としてのメリットに傾きすぎていますよね。質と量のバランスを取って、お客様と店の継続的ないい関係を作るためのクチコミの創造、それがmiilのこれからのミッションなんです

かつての店選びは、そこを紹介してくれる人への信頼感もきちんと指標として機能していた。しかし現在は、どんな人かも分からないクチコミの量を見て、行く店を場当たり的に決めてしまっている。この時代に、質と量、そのバランスはmiilによってどのようにもたらされるのだろう。

「店主体で見ているか、お客様主体で見ているかでクチコミの発想は変わります。miilは今までにない客主体のクチコミメディアなのです。まず、そもそも従来の販促は基本的には店主体の発想ですよね。雑誌での紹介記事など店のためにある販促です。クチコミサイトも、ユーザーがクチコミを書いているからお客様主体に見えるけど、結局データが店単位として扱われるため、発信としては店主体のアプローチになっている。そこで、miilではお客様つまり、ユーザーを出発点にしたんです」

millの画面

従来のクチコミサイトでは、客がお店に紐づけられていたのに対して、miilは外食・家庭料理を問わない客主体の食のライフログであるため、ユーザーに食・店が紐づけられている。ユーザー同士は自分と趣味・嗜好の合う人と出会って、結果として店にたどり着く、ネットの利便によりたくさん出会うことができる。質と量のバランスに優れたクチコミなのだ。

さらに、店の側もユーザーとして参加することで、自分たちが本当に来て欲しい客に出会う機会もある。実に店と客の良い循環を生み出すことができる。

そもそも店と客、両方にとって良い関係になるクチコミの創造そのものだった。さらにクチコミは従来の文章によるレビューではなく、写真という見えるクチコミ、中村氏が言うところの“見るコミ”にあるのだ。

中村仁氏とロフトワークマーケティングDivの吉澤中村仁氏と、社内ではTwitter、facebookなどソーシャルメディア運用を行い、
セミナーでのtwitter中継でもお馴染みロフトワークマーケティングDiv吉澤瑠美


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